フリーランスのライターとしてやっていくにあたって「青色申告にしよう」「そのために会計ソフトを入れよう」というのは開業前から決めていました。
今年は新型コロナの影響で確定申告の期限が4月16日までに延長され、さらに4月17日以降の申告もOKという状況。いろいろな会計ソフトのページに「今からでも間に合う!」みたいな文字が結構あって「え、去年分の確定申告のこと?」と驚いたりもしたのですが。実際のところ、直前になってから帳簿付けとかする人も多いのかもしれませんね。
しかし! わたしは、子どもの頃から夏休みの宿題を7月中にだいたい全部終わらせてしまうようなタイプでした。大人になってからもそうで、やらなければならないことを先延ばしにしていることにすごくストレスを感じるんです。とにかく早く終わらせたいというか、終わらせられる目処を立ててしまいたいんですよね。
そんな性分なので当然、開業するからには確定申告に向けた準備も早めに始めておきたい。申告期間が始まったらすぐにでも申告&納税できる体制を整えておきたいなと考えたわけです。というわけで開業後すぐにでも会計ソフトを使い始めようと思っていたんですよ。
ところが最初に仕事を詰め込みすぎて、正直そこまで手が回らず……一段落したところでようやく「そうだ、会計ソフト入れよう!」となりました。フリーランスライターとしてどの会計ソフトを選ぶべきか、導入にあたって調べたり考えたりしたことを書き留めておきます。
会計ソフト、クラウド版かパッケージ版か?
会計ソフトを選ぶにあたって最初に決めたのは、「クラウド版にしよう」ということでした。
いや、大河内薫さんのフリーランス税本を読んで、インストール型のパッケージ版を購入するのもいいかなと考えてもみたんですよ。買い切りだし、オフラインで入力のレスポンスが早いのは魅力ですよね。
ただ、私の今使っているPCがね、いつまで使えるかちょっとあやしいんですよね。
ちょっと脱線しますが、私が今使ってるPCは「GALLERIA ドラゴンクエストⅩ エディション」っていうんですよ。名前からわかるとおりコラボもののゲーミングPCです。天板にドラクエのモンスターたちがシルエットで浮かび上がるデザインの! 400台限定の!
限定製品なので発売時に購入して使い始めたんですが、この前ふと「これ、いつ発売だったかな」と確認してみたら、2014年5月ってなってましてね……遠い目になりましたよね。
もうすぐ丸6年ですよ。今のところ何の問題もなく使えているけど、そろそろ買い替えも視野に入れておいた方が良さそう。今調べてみたら、PCの耐用年数は4年らしいし。いや、まだまだ使えるうちは使うつもりですけども。
近いうちに買い替えるかもしれないと考えたら、どう考えてもクラウドの方がいいだろうとなりますよね。
それに実はわたし、このガレリアを使い始める前までは17年ぐらいの間ずっと自宅ではMacユーザーだったんですよ。PowerBook1400に始まりiBook初代から数台を経てMacBookまで。古すぎてわかんない人も多いかと思いますけど。
ドラクエ10にハマっていたときにMacBookが壊れ、そのタイミングでコラボPCが発売されたのでWindows機を購入しましたが、次に買い替えるときにはMacも視野に入れて検討するかも。Macの会計ソフトはそもそもクラウド版しか選択肢がないらしいじゃないですか。
もろもろ考えると、ここでクラウド版を選んでおくのが無難だよなあと結論したわけです。
レスポンスの遅さというのはちょっと気になりますが、ライターはそこまで経費が多く発生するような仕事じゃないし、今のところ継続でまとまった案件をいくつか受けることができているので、単発の売り上げが大量に発生するということもなさそう。たぶんそこまで入力件数が多いわけでもないだろうから、まあ大丈夫だろうということで。
やよい、マネーフォワード、freeeで迷う
さてクラウドの会計ソフトにしようと決めたら、候補は以下の3つのようでした。
・やよいの青色申告 オンライン
・MoneyForwardクラウド確定申告
・クラウド会計ソフトfreee
やよいの青色申告オンライン
有名な会計ソフトの個人向け版(のクラウド版)らしい。
サイトの説明とかもわかりやすそうでとっつきやすいイメージ。
あと何より魅力的に感じたのは、セルフプランなら1年間無料お試しで利用可(確定申告も無料でできる)というところ! つまり初年度無料で使えるということです。2年目からは年額8,000円ですがこれも比較的お安い価格設定でいいなーと思いました。
フリーランス税本ではやよいのパッケージ版が推されていたし、元が使いやすいソフトならクラウド版もそう悪くない気がします。
最初はこれにしようと思ってました。
MoneyForwardクラウド確定申告
MFクラウドは3月まで勤めていた会社の勤怠管理で利用していたのでUIになじみがあります。わたしの中では「マネーフォワードといえばクラウド」というぐらいクラウドサービスの代名詞みたいなサービスの一つなので、「マネーフォワードクラウド」という名前がもうね、割と「馬から落ちて落馬する」に近いイメージ。
MFクラウド確定申告は、やよいと比べるとややとっつきにくそうな印象。
とはいえ、UIはネットサービスを使い慣れてる人にとってなじみ深いというかいろいろ感覚的に使えそうなので、おそらく簿記の知識があんまりない人に向けた「簡単にできまっせ」アピールが控えめという違いだけかもしれません。
無料お試し期間は1ヵ月、料金プランは1番安いパーソナルライトプランで年額11,760円とやや高め。ただし4月中は年額5,000円で申し込みできるキャンペーン中。
クラウド会計ソフトfreee
freeeもクラウドサービスの会社として名前を認識していました。コンテンツマーケティングかなり力入れてるイメージというか、ビジネス関連の調べものをしているとfreeeのコンテンツが出てくることが多くて、割としっかり作られてて参考になったり、役に立ったりすることが多いイメージがありました。スタータープランなら年額9,800円とMFクラウドよりお安いですね。
ただ会計ソフトとしての評判はそこまで聞こえてこなかったというか、わたしにはfreeeならではのメリットというのがあまり感じられず、早々に候補からはずしてしまった感じです。スマホで確定申告する人にはすごく良いみたいです。
マネーフォワードクラウドの決め手はクラウドソーシング連携
実のところ最初「やよいで良くない? 初年度無料は大きいよ!」とやよいの青色申告オンラインに決めかけてたんですが、一応もう少し調べてみようかなとあれこれ見ていて、「やっぱマネーフォワードを選ぶべきかも……!」と考え直すポイントに気づきました。
基本的にどのソフトにも、銀行口座やクレジットカードを連携して自動取得する機能はあるのですが、マネーフォワードには連携先としてクラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズ)や、ASP(A8.netやもしもアフィリエイト)があるんですよ!
4月からクラウドワークスでも仕事を受け始めたのですが、クラウドワークスの報酬支払の会計処理を調べるとかなりややこしそうなんですよね。調べながらモヤモヤしっぱなしだったんです。
それを自動で仕訳してくれるなんて心強い! 一気に心が傾くってものじゃありませんか。「え、それめちゃ重要じゃん! ほかの会計ソフトにはないの?」と調べてみましたが、やよいもfreeeもクラウドソーシングと連携できるという記載は見つけられませんでした(わたしが調べきれなかっただけで、もしかしたらあるかもしれません。でも少なくとも公式サイトなどに大きく打ち出してはいませんでした)。
アフィリエイトはたいしてやってないですが、ブログにAmazonや楽天のリンクを張るときにもしも経由にしているので、たまーに報酬が振り込まれます。それも連携しておけば申告漏れの防止になりそうでいいなと。
初年度無料のやよいオンラインと比べると、マネーフォワードクラウドは無料期間1ヵ月で2ヵ月目から有料、年額も11,760円と今回比較した3つの中では一番お高いのが悩ましいところでしたが、それでもこの連携サービスの多さが決め手となってMFにしました!
一応、無料1ヵ月お試しで使い始めたんですが、まあ使い勝手は問題なさそうだし、4月中なら年額5,000円で申し込めるキャンペーンをやっていたので有料プランの申し込みも済ませました。
そんなわけで、これからなるべく小まめに帳簿付けしていきたいと思います。まずは仕訳ルールを理解していかなくては!
※4/25追記
年額プラン初登録でキャンペーン対象者だったので、公式ガイドブックもらえました。契約後、フォーム入力したら郵送で届きます。読んで勉強しなくては!