フリーランスも1年以上やってる働き方にも慣れてきて、最近は「もうちょっと仕事以外のあれこれとバランスとっていこう」という気になり、意識して遊びの時間も作るようになってきました。
ステイホームの今、ゲームもいいけど「なんか新しいことにも挑戦してみたいな」と思って、ふと「羊毛フェルト手芸やってみたい」と思いつきで始めてみました。
初めて羊毛フェルトに挑戦してみた記録を書き留めておこうと思います。
羊毛フェルトあるいは手芸と私

子どもの頃から祖母や母の影響で手芸や編み物は好きでした。フェルト手芸といえば、昔はフェルト生地を縫い合わせて綿を詰めるマスコットをよく作ってました。大高輝美さんのフェルト手芸の本を見てはせっせと作ってたのは、たしか小学生の頃。
テディベア作りにハマってたくさん縫っていたこともありました。たぶん1997~98年頃かな。当時代官山にあったテディベアの専門店(モヘアやグラスアイなど素材のほか、テディベア作家さんの作品なども販売してた)によく足を運んだものです。
その頃は布素材の人形作りといえばテディベアのように「モヘアなどの生地を立体的に縫い合わせ綿を詰めてつくる」もので、まだ「羊毛フェルトをフェルティングニードルで刺し固めてつくる」なんて手法は(少なくとも日本では)知られていなかったと思います。
日本羊毛フェルト協会の設立が2011年4月とのこと。こういう団体みたいなものは、ある程度世に広まり始めてからできてくるものだと思うので、おそらくその少し前(2010年前後)ぐらいから知られるようになってきた手法なんじゃないかなと考えてます。
私はと言えば、テディベア作りは数年で飽きてしまって、その後は情報を集めることもなかったのですが、たしか6~7年ぐらい前に初めて羊毛フェルトで作られた人形を見て「今はこういう素材と手法があるのか~!」と思ったのを記憶してます。でもそのときは「よし!やってみよう!」とは思わなかったんですよね。
でも心の片隅に「ちょっと気になるな」という気持ちはあったのだと思います。今回「なにか新しいことやってみたいな」と思ったときに、数年ごしで「そうだ、あれ(羊毛フェルト)やってみよう」と思いついた感じです。
最初に購入したものと観たレッスン動画
昔テディベアづくりを始めたとき、最初にキットを一つ作ってみたら大枠を把握できたという経験があったので、羊毛フェルトを始めるときも「とりあえずなんかキット買って作ってみよう」と思いました。
まずは基本の道具と、難しくなさそうなキットをネットで購入することに。
Amazonにハマナカの公式ストアがあったので、ハマナカのフェルティングニードルスターターセットを「とりあえずこれ買っておけば間違いないでしょ」と購入。昔から手芸好きだったので、ハマナカやクロバーなどの老舗メーカーには信頼感あります。
セット内容は以下のとおり。
- フェルティングニードルレギュラー(1本タイプ)2本
- フェルティング用ニードルホルダー1個(極細ニードル2本セット済)
- フェルティング用マット1枚
- マットカバー2枚
- 取り扱い説明書
- 基本ブック『羊毛フェルトで作るかわいいもの ニードル編』
羊毛フェルトを少しかじってみた今思うのは、最初はとりあえずニードルとマットがあれば始められるし、このセットじゃなくても良かったかなというのが正直なところ。
でもね、このセットに付属の基本ブックがすごーく良かったです。かわいい作品がいっぱい載っててかなり参考になったので、この本が付いてるだけでも価値があったなと思ってます。
購入したものが届くまでの間、こちら↓のレッスン動画シリーズで基本を学びました。無料でこの内容はすばらしいと思います!
さて、私Amazonプライム会員なのでお急ぎ便無料です。ポチッた翌日には購入したスターターセットが届きまして、いざ初挑戦!
・・・と、思ったのですが。
一緒にハマナカの「ハマナカ 羊毛フェルトキット アクレーヌで楽しむボンボン手芸 ハリネズミといたずらワンコ H441-519」っていうキットを購入したのですが、これ、「くるくるボンボンミニセット」っていうボンボンメーカーがないと作れないやつでした。ちゃんと詳細読まずに買ってはダメですね。
ボンボンメーカーはキットのために買い足す気にならなかったので、別のキットを探すことに。
調べてたら、先ほど紹介したYouTube無料レッスン動画でお世話になった「ちまちま羊毛フェルト」のここなさんがデザインしたキットがダイソーで販売中との情報が!
【お知らせ】ダイソーさんの羊毛フェルトキットのデザインを今回は4種類担当させていただきました。もし店頭で見かけましたら、 お手にとっていただけますと幸いです✨細かいパーツが多いので、ニードル極細使用推奨です。 #羊毛フェルトキット #ちまちま羊毛フェルト pic.twitter.com/D8jnixkkOJ
— ここな(ちまちま羊毛フェルト) (@photo_remake) July 31, 2021
ダイソーなら近所にあったので、その日のうちに足を運んで3種類ほどキットを購入しましたよ。
キットで羊毛フェルト初挑戦
初作品はダイソーのコーギー

そんなわけで、初めて羊毛フェルトに挑戦して完成させたのが、このダイソーのキットのコーギーちゃん。
ニードルで羊毛フェルトを刺し固めるというのは本当に生まれて初めての経験でしたが、思ったより感覚的にできるし、さほど難しく感じませんでした。
テディベアを縫ってたときは、厚手のモヘアを縫い合わせるのにかなり強い力が必要だったのと、「羊毛フェルト初心者は最初は絶対に何本かニードルを折る」みたいなのをネットで見ていたので、力がいる作業なのかなと想像していたのですが、力はあんまりいらなかったのが意外でした。ちなみにその後6個ぐらい人形作りましたが、ニードルは一度も折ってないし曲がってもないです。
難しいなと感じたのは、羊毛をこより状にして線を刺しつけるという手法(コーギーの場合は鼻から口のライン)です。
なかなかうまく行かなくて、味のある顔立ちになりました。
今回新たに購入したスターターセット以外で、キットを作る際に使ったものは以下のとおり。持ってたものを使いました。
- カッティングマット
- 定規
- 目打ち
- まち針
- ボンド(コニシGクリヤー)
その後、ダイソーのキットはほか2種類作りましたよ。
110円でニードルと必要な素材が揃っていてすごくリーズナブル。お金をかけずにまずはお試ししたい方にすごくおすすめです。
作り方は順を追ってちゃんと詳しく書いてあるので、ある程度手芸の経験があれば羊毛フェルト初心者でも問題なく作れると思います。
ハマナカのりすで植毛にも挑戦

ダイソーのキット3つ作ったあと、ハマナカのキットでりすを作りました。
ダイソーのキット付属の羊毛フェルト以外をさわったのはこれが初めてだったのですが、このりすのボディ部分の羊毛のナチュラルで上品な仕上がりに感動。
尻尾部分では、初めて「植毛」という手法にもチャレンジしました。「なるほど、ふわふわに仕上げるにはそういうふうにすればいいのか!」と勉強になりました。
ダイソーのキットよりはお値段高いですが、作り方も基本から詳しく説明されていてわかりやすかったです。
実物サイズの正面と横からの図が載っているので、それにサイズ合わせしやすいのも良かったです。
キットを使わない作品づくりに挑戦
キットを4個ほど作ってみて、「シンプルなものならだいたい作り方わかってきたな」と感じたので、次はキットを使わずに何か作ってみようと思いました。
作り方はなんとなくイメージできるようになったけど、キットを使わず1から作っていくというのは初めてなので、再びYouTubeなどで少しお勉強。
すごく役に立ったのはこちらの動画シリーズでした。
こちらの動画を観て、「そっか、チャコペンあったら便利じゃん!」と気づいて購入しました。
青とピンクの細ペンコンビ。青は水で消えるタイプ、ピンクは時間で消えるタイプのインクです。
ダークキング
さてさて、キットを使わず1から考えて作ってみる習作として私が思いついたモチーフは「ダークキング」でした。
サービス開始から毎日ログインすること5年半ほど、合計プレイ時間は1万時間をゆうに超えるほど遊んだ「ドラゴンクエストXオンライン」で印象深いボスモンスターです。
比較的シンプルな構造だから初心者でも再現しやすそうだし、やっぱ思い入れあるお気に入りモンスターだから作ってみたいと思って。
戦闘コンテンツのグラフィックそのものではなく、ハウジング用の「ダークキングぬいぐるみ」を参考にして作ることにしました。
この真ん中にいるやつね。

というわけで、素材選び。
スターターセット付属のブックでも紹介されていたハマナカウールキャンディの12色セットがあったので、「これで必要な色が揃いそうだな」と購入することにしました。
こちらは各色10gずつのセットなので、初めて芯材も買って使ってみることに。ブックに載ってた&動画でもよく出てきて名前おぼえてたハマナカの「ニードルわたわた」を購入。
こんな感じにできあがりました!
実は王冠の部分だけどうやって作ればいいかイメージできないままに「まあ、なんとかなるだろ」と作り始めたんですが、やっぱ難しかったです・・・。
あとは表情のライン刺しつけがやっぱり難しい。白目と黒目をくっきりきれいに見せたくて試行錯誤しましたよ。

しっぽもお気に入りです。
ふっかちゃん
さて、次なる習作として作ってみようと決めたモチーフは埼玉県深谷市のご当地ゆるキャラ「ふっかちゃん」です。
私、2年ちょい前から埼玉在住です。深谷市からは結構遠い街に住んでるんですが、たまたまPRでうちの近くのショッピングモールを訪れていたふっかちゃんを初めて見かけました。
えっ、頭にねぎ・・・!?!?
と衝撃を受けたのを覚えてます。以来なんとなく親しみを感じている私のお気に入りご当地キャラクターです♡
(ちなみにそのときPRのお姉さんが「ふっかちゃんはねぎの妖精なんです」みたく話してた気がするんだけど、その後改めて公式設定を確認したところ、そんな設定はありませんでした)
埼玉では、ふっかちゃんのステッカー貼ってるクルマをちょいちょい見かけるので、なかなか人気キャラなのではないでしょうか。
ダークキングのときに購入したウールキャンディ12色セットに入っている色だけでできそうだったので羊毛の追加購入はなし。ほっぺと鼻の淡いピンクだけ、ダイソーのキットの余りを使用しました。
楕円の差し目だけ新たに購入。Amazonは楕円の少量売りがなかったので、楽天で買いました。6.5mmのものを使ってます。

こんな感じにできあがりました。
公式イラストではなく着ぐるみのデザインを参照しながら作ったんですが、改めて見るともっとおなかにボリュームあったほうがふっかちゃんらしかったかも。
細かいパーツを作ってジョイントするのをかなりがんばりました。深谷ねぎの角や耳はなかなか良くできたかなと思ってます。
やっぱりラインの刺しつけが難しくて、特に頭の「ふ」マークは投げ出したくなりました…。胸のチューリップボタンももうちょいきれいに仕上げられたら良かったのですが。

後ろ姿もちゃんと仕上げてます♪
白いパーツを刺し固めるときは、白いフェルティングマットだと見づらくて、形を決めにくいと感じました。
黒やグレーのマットも用意して、素材に合わせて使い分けるのが良いかなと思ってます(私はまだ白しか持ってませんが)
今後の課題とこれから作ってみたいもの
以上、未経験から初めて羊毛フェルト手芸をやってみて、自分で作り方をイメージしながらちょっとしたものを作れるぐらいになるまでの記録でした。
今後の課題としては、
- 表面をよりきれいに仕上げられるようにする
- ラインをきれいに刺しつけられるようにする
- 仕上がりサイズと使う羊毛の量を判断できるようになる
あたりをがんばってみたいです。
リアルな動物づくりにも挑戦してみたいし、既存キャラクター再現ではなく、デザインから自分で起こしたものも作ってみたいな~なんてことも思ってます。