2020年11月17日、2年前から一緒に暮らしていた彼と入籍しました。
おたがい初婚なので、婚姻届を書いて出すというのは初めての経験。知識としては知っていても、いざ自分で経験してみると「へぇ~そうなんだ……!」と初めて知ることなどもいろいろありました。
せっかくなのでざっくりと書き留めておきたいと思います。
婚姻届の入手について
今もウェディングメディアのライターをしていますが、それ以前にも結構いろいろとブライダル系コンテンツのライティングをしていたので、自分が結婚するということになる以前から以下のようなことは知っていました。
- 正しい書式なら余白の色やデザインは比較的自由
- 婚姻届は役所で入手できる
- ダウンロードでも入手できる(ご当地デザインなどもある)
- ゼクシィには毎号付録としてピンクのが付いてる
「せっかくだからデザイン入りのものを選びたいな」と思いつつも「大人だしキャラクター入りとかあんまり派手なのは恥ずかしいな……」と思ってたら、良いタイミングで素敵な情報が!
雑誌「美人百花」4月号の付録が、当初予定していたジル・スチュアートのポーチがコロナ禍の影響で間に合わなくなり、急遽さしかえで特典として付くことになったのが同じジルの「サムシングピュアブルー」の婚姻届だったんです。
上品でかわいいので「これを使いたいな♡」と思って購入してありました。
ずいぶん前から用意してた感じですが、これを入手した3月の時点では、もっと早い時期の入籍を考えていたんです。4月に実家に挨拶に行くつもりだったのですが、緊急事態宣言で取りやめに……。
その後なんだかんだでだいぶ遅くなりましたが、当初の予定どおり、この婚姻届を提出しましたよ。
戸籍謄本の取り寄せについて
提出時に必要になるものなどを調べたところ、本籍地以外で婚姻届を提出する場合、戸籍謄本の提出が必要になるということを知りました。
現在住んでいるところの役所に提出するつもりだったので、私も夫も準備する必要がありました。
夫の本籍地は現在住んでいるところからそう遠くなく、春先に別件で戸籍謄本を取る必要があって役所にいくとき、婚姻届用にもう1部取っておいてもらいました。
ちなみに戸籍謄本の発行時期については、記載してある内容に変更がなければ特に期限などは定められていないそうです。
結婚前の私の本籍地は父の生家があった石川県で、私自身は住んでいたこともない土地です。公式サイトを確認すると郵送での取り寄せにも対応してくれるとのことだったので、郵送で取り寄せしました。
- 申請書(役所の公式サイトからダウンロード、印刷して記入)
- 定額小為替(450円分。郵便局で発行してもらうときに手数料が別途100円かかる)
- 本人確認書類のコピー(健康保険証にしました)
- 返信用封筒(返送先住所氏名を記入し82円切手を貼付)
以上を役所宛(担当の課は役所の公式サイトに記載されていました)に送付。数日後には無事、戸籍謄本が郵送されて届きました。自分の戸籍謄本、初めて見ました!
「証人」の依頼について
自分が結婚することになって婚姻届について調べてみたら、「証人」の署名が2名分必要だということを知りました。
一般的には両家の父が書くことが多いそうですが、夫のご両親は他界されているし、私の両親は遠方、コロナで帰省もしづらい状況でした。
証人は親族でなければならないという決まりはなく、20歳以上の人なら誰でも良いということだったので、近くに住んでいる夫の友人で既婚者のおふたり(それぞれ私も以前に何度かお会いしたことのある方)にお願いすることになりました。
早めの段階でお声がけしておいて、入籍日を決めてから1ヵ月前ぐらいに自宅にお招きして食事会をすることにして、その席で記入していただきました。
印鑑を持ってきてもらうことと、本籍地を記入する必要があるので確認しておいてほしいことを伝えておいた……はずなのですが、証人をお願いした方のおひとりが本籍地をうろおぼえで、実家に電話して確認するというハプニングもありました。直前に改めてお伝えしておけばよかったかもしれませんね。
婚姻届の書き方について
結婚すると決まってから、「人生で一度ぐらいはゼクシィとか買ってもいいな」と思って初めて購入しました。入籍までの間に結局2冊買いました。300円で買えるのに付録が豪華です。
ゼクシィという雑誌の存在は昔から知っていたけど実際手にとったことがなくて、あんなに分厚い雑誌だとは知らなかった……。首都圏版ゼクシィ、まじで電話帳ぐらいの厚さですね。厚みの大半は広告なわけですが。
婚姻届の書き方については、ゼクシィを見ればポイントがほぼわかりました。ゼクシィで一番活用したコンテンツは婚姻届の書き方見本だと思います。
ちなみにネットにもあります。
証人をお願いしていた友人のおひとりに、「書き損じなどがあったときのために3通ほど用意しておいたほうが安心」と言われていたので、下書きもかねて3通書いておきました。ゼクシィ2冊買ってたので、婚姻届はゼクシィの付録だけでも3枚手元にありました(2種類付いてた号があった)。
書くにあたって迷ったのは【同居を始めたとき】欄と【夫妻の職業】欄の書き方でした。書き方はわかっていたけど、どこにするか迷ったのは【新本籍】欄でした。
【同居を始めたとき】欄
この欄について、婚姻届には「結婚式を挙げたとき、または同居を始めたときのうち、早いほうを書いてください」と書いてあります。
私たちカップルは2年前から同棲していたので、文字通り「同居を始めたとき」なら平成30年12月となるはず。結婚式はそもそも挙げてないし挙げる予定もありません。
ただ、ちょっと事情があり彼の住民登録は現在一緒に住んでいる住所ではなくて、そこから少し離れた彼の実家兼職場なんですよね。
婚姻届提出後もしばらくは「実態としては同居、住民登録上は別世帯」となる予定で、この場合どう書けばいのか迷いました。
調べてみたところ、同居を始めたとき欄は住民登録地と合わせなくていいらしい(そもそもこの欄は実態調査のためのものらしい)ということがわかったので、実態にもとづいて「平成30年12月」と記入しました。
提出時にも特に何も言われなかったので、この考え方で問題なさそうです。
【夫妻の職業】欄
この欄は「国勢調査の年に提出するときだけ書いてください」とあります。
……ってこないだ国勢調査だったじゃん! 書かねば!
となりました。でも国勢調査のときしか書かなくていいからか、どこを見ても書き方あんまり詳しく書いてなくてショボーンでした。
一応、彼は法人の経営者にあたるので「会社役員」、わたしは開業届に「文筆業」って書いた気がするので「文筆家」と書くことにしました。
この欄については提出時に分類表みたいなのを見せられて、何番に当てはまるのかを選ぶように言われ、その番号を追加で記入しました。
【新本籍】欄
正しくは【婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍】欄なのかな。新しい氏については、彼がまったくこだわりなくて「こっちが変えてもいいよ」ぐらいなノリだったのですが、私のほうも旧姓に別に全然こだわりなかったので、彼の姓にすることにしました。
迷ったのが新本籍です。本籍地は現住所とは関係なくどこに設定しても良いこと、皇居やディズニーランドにする人も多いということは知っていました。
今住んでいるところは賃貸なのでいずれは引っ越すだろうし、ここを本籍にするのはなんだかピンと来ないなと。かといって皇居などにしたいという希望も特になく……。
迷ったのですが、彼のこれまでの本籍地だった東京都墨田区なら、役所に行くのも遠くないし、彼にとって縁のある土地だしいいかな、と、彼の生家の住所を本籍地とすることに決めました。
婚姻届の提出について
入籍日は2020年11月17日にしようと決めていました。11月17日というのは、私と彼の誕生日の真ん中にあたる日付で、初めて出会った日の日付でもあります。
日付ありきだったので、吉日かどうかとかはあんまり意識していなかったのですが、この日は「天赦日」「天恩日」という入籍にぴったりな吉日だと当日朝にTwitterで知ってうれしくなりました。
本日11/17火曜日は天赦日、天恩日と大吉日です🤩✨年に数回の天赦日は今年最後。結婚、入籍、お財布新調にも良い日✨やりたい事は本日ぜひ前進してみてください✨
— 鷹村アオイ (@aoi_takamura) November 16, 2020
そんなわけで11月17日の午前中、たしか10時過ぎぐらいに住んでいる街の役所へ婚姻届を提出にいきました。
持参したものは以下のとおりです。
- 記入した婚姻届
- それぞれの印鑑(私は旧姓のもの)
- 本人確認書類(マイナンバーカード)
- それぞれの戸籍謄本
提出先が何課なのかは自治体によって異なるそうですが、私たちが提出したところでは「市民課」でした。整理番号が発行されていましたが、待っている人はほとんどいなくてすぐに窓口へ。対応してくれたのは年配の男性職員さんでした。
最初に婚姻届と戸籍謄本を提出した後、本人確認。戸籍謄本の発行から数か月空いていたからか、それぞれの本籍地の役所に電話して内容に変更がないか確認を取ってくれました。
私のほうは姓が変更になるので、マイナンバーと国保の変更手続きのための書類を記入。新姓の住民票は即日発行できるとのことで、1通発行してもらうことに。
「名前が変わったら銀行の口座名義やクレカの名義を変えなきゃいけないけど、新しい住民票っていつから取れるのかな?」
「マイナンバーや保険証の氏名変更って提出後すぐできるのかな?」
と提出前は疑問だったのですが、婚姻届を提出した窓口でほぼ解決しました。
その後、新姓を追記してもらったマイナンバーカードと、新姓で新たに発行してもらった健康保険証、新姓の住民票写しを受け取って、住民票の発行手数料200円を支払って届け出は完了。
うちの市では婚姻届や出生届を提出した人に記念樹をプレゼントしているらしく、室内用の観葉植物を一鉢いただきました。
今は役所に婚姻届を出した人などが利用できるフォトブースを設けている自治体も多いそうで、私たちのところにもありました。「私たち結婚しました」パネルとともに、職員さんにスマホで撮っていただきましたよ。
良い記念になるので、これから婚姻届を提出する予定の方は、提出先の役所にそういったものがあるのかあらかじめ調べておくと良いかもしれません。